❖トレーニング

①リフティング~なぜ練習した方がいいのか?

❖ リフティングってなに?

■ サッカーの「リフティング」とは、手以外の部分(ぶぶん)をつかって、ボールを上げつづける練習(れんしゅう)・テクニックを言います。
・足、太もも、頭(あたま)、肩(かた)、胸(むね)、背中(せなか)などでボールをタッチして、空中に上げます。

◎ リフティング → 世界(せかい)では通(つう)じない

■ ただ、残念(ざんねん)ですが「リフティング=Lifting?」という言葉(ことば)は、英語(えいご)としては通(つう)じません。
・外国(がいこく)では、キーピーアッピー(keepy-uppy)と言うそうです。

■ 日本のサッカーでは、こういう日本人しか使(つか)わない英語(えいご)っぽい言葉(ことば)が多いので、海外で活躍(かつやく)する夢(ゆめ)を持っている選手(せんしゅ)は、知っておいた方がいいかもしれません。
・このような日本人にしか通じない英語を「和製英語(わせいえいご)」と言います。

サッカーで使(つか)われる和製英語(わせいえいご)

❌ リフティング(Lifting?) ⭕キーピーアッピー(keepy-uppy)
❌ ハンド(Hand) ⭕ ハンドボール(handball) ⭕ ハンドリング・ボール(Handling Ball)
❌ センターリング(Centering) ⭕ クロス(Cross)
※アーリークロス(Early Cross)だけでなく、コーナー近くの深い位置から中へ入れたボールもクロス(Cross)です。
❌ ヘッディング(Heading) ⭕ ヘッダー(Header)
❌ トラップ(Trap?) ⭕ コントロール(Controll)
❌ フェイント(Feint) ⭕ トリック(Trick)
❌ スルー(Through) ⭕ ダミー(Dummy)
❌ セットプレイ (Set Play?) ⭕ セット・ピース(Set Piece)
❌ サイドバック(Side Back) ⭕ フルバック(Fullback)
❌ ボランチ(volante) ⭕ ディフェンシヴ・ミッドフィルダー(Defensive Midfielder)
※カルロス・ボランチという選手のポジションが由来?ブラジル・スペイン・ポルトガルでは通じる
❌ レガース(Leg Guard?) ⭕ シン・ガード(Shin Guard)
❌ ロスタイム(Loss Time)⭕ アディショナル・タイム(additional time)

■ このように、日本のサッカーでは、たくさんの和製英語(わせいえいご)が使(つか)われています。
・あまりに昔(むかし)から使われている言葉ばかりで、正しい英語を使うと(日本では)むしろ伝(つた)わらなくて困(こま)ると思いますので、急(きゅう)には変えられないとは思います。

■ しかし、海外にチャレンジしようとする若(わか)いサッカー選手が、監督(かんとく)からの指示(しじ)やポジションのことで、勘違(かんちが)いしてしまうこともあるかもしれません。
・審判(しんぱん)への抗議(こうぎ)も「ハンド(手)、ハンド(手)」と言っても、サッパリ通じないでしょう。
・そういう問題を考えると、いつかJFA(日本サッカー協会)の方で、統一的(とういつてき)に名前の呼び方をアナウンスして徹底(てってい)することも必要かもしれませんね。

❖ リフティングが上手くなるとサッカーも上手くなる

■ 当たり前ですが、リフティングはサッカーが上手くなるために練習(れんしゅう)します。
・しかし、実際、試合中にリフティングをし続けている選手(せんしゅ)なんていません。
・そんな事をしていたら、どんなにリフティングが上手い選手(せんしゅ)でも、すぐボールを奪(うば)われてしまいます。
・試合中のボールは、空中に浮(う)いてる時間より、地面(じめん)をころがってる時間の方が長いでしょう。

■ それでも、サッカーの上手い人は必ずリフティングを練習しています。
・100回できないプロなんて、おそらくいません。

■ では、リフティングを練習(れんしゅう)すると、どういうメリットがあるのでしょうか?

◎ ボールの中心をとらえる感覚(かんかく)が身につく

■ サッカーで思いどおりのキックをしようと思えば、中心(ちゅうしん)をとらえ、タッチしなければいけません。
・サッカーボールは大きいようで、とらえるべき中心点はとても小さく、最初はなかなか正確(せいかく)にとらえることができません。

♢ インステップリフティング

■ たとえば、インステップリフティングを練習すれば、インステップキックでボールの中心をとらえて蹴ることができるようになります。
※インステップ=足の甲(こう)

☑ 思いどおりの強さでキックできる。
☑ かるい力で、ボールを遠(とお)くまで飛(と)ばせる
■ ボールを何度(なんど)も、蹴り上げることによって、ボールの中心をミートする感覚(かんかく)が身(み)につきます。


動画出典 【リフティング】やり方合ってる?試合で本当に役立つリフティング練習法を教えます【保存版】
アビリドーゾフットサルクラブ

♢ つま先リフティング(ちょんちょんリフティング)

■ 足の指で持ち上げるようにボールを蹴って続(つづ)けるリフティングを「ちょんちょんリフティング」と言います。
※略(りゃく)して「ちょんリフ」と言ったりもします。

動画出典 【”超”初心者向け】ちょんちょんリフティングのコツ・練習方法【サッカー・フリースタイルフットボール】shuリフティング塾
■ もちろん、この「ちょんリフ」も、試合でそのまま使うわけではありませんが、つま先でボールの中心をとらえてやわらかくトラップするクッショントラップには、役立(やくだ)つ練習(れんしゅう)と言えます。

♢ インサイド・リフティング

■ 足の内側(うちがわ)でタッチするインサイドリフティングもあります。

■ インサイドリフティングは、サッカーで最(もっと)もよく使(つか)うインサイドキックの練習(れんしゅう)になるでしょう。
・足の内側(うちがわ=インサイド)で、ボールの中心をとらえる感覚(かんかく)が身(み)につきます。

動画出典 マリノスサッカースクールのコーチが教える!インサイドキックのコツと練習方法

♢ アウトサイド・リフティング

■ 足の外側(そとがわ=アウトサイド)でタッチするアウトサイドリフティングもあります。


■ アウトサイドリフティングは、アウトサイドキックの練習(れんしゅう)になるでしょう。
・足の外側(うちがわ=アウトサイド)で、ボールの中心をとらえる感覚(かんかく)が身(み)につきます。

◎ ボディバランスが身につく

■ 足でリフティングをするには、必ず片足(かたあし)だけで立ちながら、ボールを蹴(け)らなければいけません。
・片足立ちがフラフラしていたり、軸足(じくあし)の置(お)く場所(ばしょ)がマズい選手(せんしゅ)は、リフティングが続(つづ)きません。

■ リフティングを練習(れんしゅう)していると、そのようなサッカーで大切(たいせつ)な軸足(じくあし)での安定、体全体のバランスのとり方が、自然(しぜん)と身につきます。
・リフティングが上手い人ほど「蹴(け)る方の足」ではなく「立ってる方の足(軸足)」の使(つか)い方を注意(ちゅうい)します。

◎ ボールとの距離感(きょりかん)が身につく

■ いいキック・トラップをするためには、自分の体・軸足(じくあし)をボールとちょうどいい距離(きょり)に置(お)かなければいけません。
・リフティングの練習(れんしゅう)をすれば、ボールが落(お)ちてくる前に、すばやくリズム良(よ)く軸足(じくあし)移動(いどう)できる感覚(かんかく)が身(み)につきます。

動画出典元 出来るようになろう! リフティングのコツ サッカー個人レッスンサッカー家庭教師:谷田部

◎ ボールタッチのタイミングが身につく

■ ボールに上手く力を伝(つた)えるには、タッチするタイミングも大切(たいせつ)になります。
・リフティングをはじめたばかりの子どもは、ボールに早(はや)く触(さわ)ろうとしすぎて、ボールが上がっていくタイミングでキックしようとすることが多いです。
・ボールが下に落(お)ちてきたタイミングで、蹴(け)り上げれば、足もふりまわさず、楽(らく)にリフティングを続(つづ)けることができます。

■ ボールの落ち際(ぎわ)でタイミングよくボールを蹴れば、サッカーの試合で、効率(こうりつ)よくボールに力を伝(つた)えることができます。

動画引用元 【リフティング】2週間で100回できるコツと練習方法 サッカーのみちしるべ

◎ うまくなったことが実感(じっかん)できる

■ リフティングは、毎日(まいにち)少しずつでも、ボールにさわりつづけて、練習(れんしゅう)していけば、必ずうまくなり、できる回数(かいすう)も増(ふ)えていきます。
・リフティングの才能(さいのう)なんて、ほとんど関係(かんけい)ありません。

■ キチンとした練習方法(れんしゅうほうほう)で、1回1回なぜ落(お)としたのか考えてやることは必要(ひつよう)です。
・しかし「はじめてリフティングしたら10回できました」なんて人は、絶対(ぜったい)いません。
・ある意味(いみ)とても平等(びょうどう)です。

■ コツコツやる人、考えながら練習(れんしゅう)できる人が報(むく)われる世界(せかい)です。
・ボールにさわっている時間の長さは、けっして裏切(うらぎ)りません。
・リフティングの回数がのびていく成功体験(せいこうたいけん)を重(かさ)ねて、サッカーをどんどん好きになってもらえるとうれしいですね。

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